macOS Catalina (Version 10.15.7) のクリーンインストール
USBメモリを起動ディスクとして起動することで、インターネットリカバリが何かうまく行かないっていうネットワーク環境でもOSのインストールに成功した。
これなどの記事に倣って macOS Catalina のクリーンインストールをやろうとした。
[完全版]macOS Catalinaをクリーンインストールする方法 - Qiita
しかし、↓のようなネットワーク環境を持っておらず詰んだかと思った。
インターネットリカバリをするためのネットワーク設定 | アールケー開発
しかし、USBメモリを起動ディスクとして起動することで、OSのインストールに成功した。
使用機器と当初の状況
PC: iMac (21.5-inch, Late 2015) 入れたOS: macOS Catalina (Version 10.15.7)
当初はmacOS Sierra(10.12)がインストールされていた。
SierraがインストールされていたiMacで、HomebrewのアップグレードでHomebrewが動かなくなったのを機にOSアップデートした。
macOS Bug Sur(11) への対応が終わっていないソフトウェアを使用しているので、一つ前のメジャーバージョンCatalinaへのアップデートを行った。 以前のバージョンの macOS を入手する - Apple サポート しかしとても重い。何をしても遅い。アプリが立ち上がらない。同じ機種で同じくSierraからCatalinaにアップデートした人たちも遅いと言っていた。
原因を突き止めるほどのスキルが無く何のせいで遅いか判断ができないため、ブログを漁った。
まず取り組んだこと
まずは、 MacのSMCやNVRAMの役割とリセット方法 – MacガレージNeo などに倣って、SMCやNVRAMのリセットなるものを試したが、効果なし。 (定量的な効果の有無は分からないが、もっさりとしていて実用に無理があったことは変わらない。)
インターネットリカバリ(失敗)
そこで、最初に書いたサイト [完全版]macOS Catalinaをクリーンインストールする方法 - Qiita にほぼ沿いつつ、OSのクリーンインストールを試みることを決意。
Appleの公式サイトの方法はこれのはず。 macOS を再インストールする方法 - Apple サポート
「Step1から3」
もともと使っていないサブのPCなので飛ばした。Time Machineバックアップは取るべきと思うが、省略。 Step3のOSアップグレードはすでに行った後のため、記載しない。
「Step4」
Shut down してから再度起動する際、キーボードの「⌘Command」と「R」を押しながら起動をするとリカバリーモードに問題なく入れた。
「Step5」
Disk Utility で「Macintosh HD - Data」を削除する ("Erase") ことには成功したが、「Macintosh HD」は削除できなかった。
この投稿と同じエラー。 I'm getting an "Erase process has failed"… - Apple Community
Macのディスクユーティリティでストレージデバイスを修復する - Apple サポート に従い、Disk Utility内のFirst Aidをクリックしても似たようなextcacheのためにunmountできないとのエラーで失敗。
以下URLなどなどのように、再起動すれば「削除」を行えるとのことで、再起動を行う。 空き容量188GB増えた!macOS Catalinaをクリーンインストールする方法|スーログ
最初に書いたようにとても動作が遅いので再起動がなかなか始まらなかったが、以下の2つを試している数十分の間に、どれかの再起動指示が拾われたらしく、再起動が行えた。
リンゴマーク>「Restart」をクリックする。再起動は始まらない。何度も再起動をクリックしてみても再起動しない。
リンゴマーク>Startup Diskをクリックして、 Choose Startup Disk という画面に入って、「Macintosh HD」が選択された状態で「再起動」ボタン("Restart...")をクリックするも、ボタンが「Restarting...」に変わるのみで、数分後にまた「Restart...」ボタンが表示され、再起動しない。
数十分後には突然再起動した。 なので、最初のブログと同様のやり方で、「Macintosh HD」の削除を試みると、成功。
Disk Utilityで作り直された「Macintosh HD」のAPFS Volumeを見ると、
- Used 25 KB, Other Volumes: 5.03GB, Free 994.96GB
だそうである。
Step6 OS 再インストール
macOS 復旧から起動する(失敗)
インターネットを介してOSをダウンロードしながらのOS復旧(インターネットリカバリと呼ばれているらしい)を行おうとした。
が、エラーで失敗。"The recovery server could not be contacted."
大学のネットワークで行ったが、それは、インターネットに出るためのネットワーク認証を、ブラウザで行わなければいけない環境で、リペアモードで使えるブラウザSafariは、機能が制限されており認証画面にたどり着けず断念。
他のMacでその認証を済ませ、そのMacでネットワーク共有を行いルーター代わりにしたら、認証がいつも飛ばせるので そのMacへWi-fiで接続し、「macOS 復旧」を試してみましたが、同様のエラーでだめ。
ntpdateで直ると書いてある記事がありますが、私の場合それは効かなかったです。
Fixing "The recovery server could not be contacted" in MacOS High Sierra · GitHub
Network Utility や Terminal で、
curl -I www.example.com
は HTTP/1.1 200 OK。curl -I https://www.apple.com
もOK.
この作業中のさらなる失敗とそこからの脱出
再起動したり、電源コンセントを抜いたり、またONしたり、してる間になんとなく開いた「Utility>セキュリティユーティリティ」で、なんとなくファームウェアパスワードを設定してなんとなく再起動してしまった。 Mac でファームウェアパスワードを設定する - Apple サポート
このために、インターネットリカバリ以外の方法が試せなくなったように見える。
Apple サポートに電話する予約をし、サポートに期待して、この記事を終わる。
この状態からも下に書くUSBメモリを起動ディスクとしてのOS起動で「macOS 復旧のユーティリティウインドウ」に辿り着くことが出来た。その際
Mac でファームウェアパスワードを設定する - Apple サポート
の「ファームウェアパスワードを無効にする方法」の通りそのファームウェアパスワードの設定をOffにした。(元の状態に戻った。)
USBメモリを起動ディスクとしてのOS起動(成功)
このページ:macOS を再インストールする方法 - Apple サポート の一番下に、「起動可能なインストーラを作成し、そのインストーラを使って Mac や別の Mac に macOS をインストールします。」とあって、 以下のページへのリンクが貼ってあった。
これでうまく行った。以下に書くやったことはこの「macOS の起動可能なインストーラを作成する方法」に書いてあるとおりのことをおこなったまでである。
32GBのUSBメモリを持っていたので、それをインストーラにする。
インストーラを作ったPC: MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020) OS: macOS Catalina (Version 10.15.7)
OSをダウンロード
OSアプリ (?) へのリンク: https://itunes.apple.com/jp/app/macos-catalina/id1466841314?ls=1&mt=12
リンクをクリックするとApp Storeに飛ばされ、設定アプリに飛ばされ、ダウンロードが出来た。その後ダウンロードしたイメージが勝手に起動され勝手にOS updateを始めようとされるが、無視して終了する。Ctrl+qで終了できたつもり。
USBの準備
上記appleのページで「USB フラッシュドライブまたはその他のセカンダリボリューム。Mac OS 拡張でフォーマット」を用意せよと書いてある。
32GBのUSBメモリを持ってきて、Disk Utility で Mac OS Extended (journaled) にフォーマットした。
USBメモリへ OS installer を焼く
ターミナル.appを開いて、USBがマウントされている場所を確認して pathを見て(例えば/Volumes/MyUSB)、以下のコマンドを打つ。
sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyUSB
2ステップ目に少し時間がかかった。
取り出し時にまだ使っているプロセスがあるとかと出て何か聞かれてなにか操作を行ったが、時間が経つと取り出せた。
クリーンにした Mac を起動する
Intel プロセッサなので、optionを押しながらMacを起動した *1 。
何やら起動ディスクを選んでいるかのような画面に1つだけ表示された選択肢の「Install macOS Catalina」をUSB接続したマウスで選択した。バーが動き始めた。
数分から数十分で「macOS 復旧のユーティリティウインドウ」に辿り着いた *2 。
macOS復旧のユーティリティウインドウで「Install macOS」を選択して(一応他のMacから飛ばしたWi-fiに接続しておいて)、
「>」
みたいなボタンをクリックしたらOSのインストールが始まった。
その後 数十分待ったら初期設定に入った。ヨシ。
初期設定を行った後にシャットダウンして再度起動したら通常の起動になったので、これでクリーンインストールは成功したはず。ヨシ。
ということで。長々といろいろな段差に躓きながら書いたが、インターネットリカバリできない環境でも、USBメモリで作ったインストールメディアで、macOS Catalina を入れられたことを報告した。